アーユルヴェーダを取り入れる
本場インドからアーユルヴェーダをわかりやすく丁寧に (シーロダーラ編)
引用から
私たちは一人一人違います。あなたの心と体が喜ぶ方法は、最終的にはあなた自身が見つけていくものです。自分の内なる声に耳を澄まし、もともと備わっている力を生かして、心と体が喜ぶ毎日を送るアーユルヴェーダのシンプルな考え方を取り入れ、健康で幸せな毎日を過ごしませんか。
アーユルヴェーダとはサンスクリット語で「アーユス:生命」の「ヴェーダ:科学」という意味を持ち、およそ5000年の歴史を持つ、世界でもっとも古い伝統医学です。自然のあるがままを大切にするアーユルヴェーダでは、宇宙に存在するすべてのものは「空、風、火、水、地」の5元素で成り立っていると考えます。もちろん、人の体や心もこの5元素で成り立っていると考え、この5元素の組み合わせから3種類のドーシャ(病素、増えやすいもの)という性質に分けられます。
このドーシャはそれぞれ生まれ持ったバランスや個人差、時間帯、季節、天気、食事、過ごし方、年齢などさまざまな影響を受けて変化します。自分の体や心の状態を微細に感じ取って、自然な状態に戻していきましょう。
①ヴァータ:空と風のエネルギー
心身の動き(循環)をつかさどっています。秋、冬の季節(冷え、乾燥)。個人の特徴としては、華奢で痩せ型、肌や髪は乾燥しやすい、機敏で活発で想像力が豊か、変化を好みます。
ヴァータのバランスが崩れている時
肌や髪の乾燥が気になる・手足が冷えやすい・眠りが浅く、夜中に何度も目が覚める・便秘がち・骨盤臓器や腎臓、子宮に不調が現れやすい・ストレスを受けると不安と心配で心がいっぱいになり、緊張しやすくなる・集中力が続かず、考えがあちこちに飛ぶことが多い・衝動的で飽き性な特徴が出ます。
ヴァータが増えた時は
不安定な性質(不眠、不安、冷え)を鎮静するように、食事はなるべく決まった時間に朝昼夜きちんととる・しっかりと入浴の時間を作って体を温める・オイルマッサージで体を温める・冷たい食べ物や飲み物を控える・香りや音楽でリラックスを心がける(嗅覚や嗅覚で癒しの時間を持つ)・夜はなるべく早くベッドに入り、ゆっくり体を休めるようにしましょう。
②ピッタ:火と水のエネルギー
消化と代謝(燃焼)をつかさどっています。夏の季節(熱、胃の疲れ)。中肉中背でスタイルがよく、肌はやわらかく、髪も細くて柔らかい・知的で情熱的・目つきが鋭く、勇気があってチャレンジ精神旺盛なリーダーに向くタイプです。
ピッタのバランスが崩れている時
顔がほてったり、赤くなりやすい・汗が出て困ることがある・目が充血しやすい・下痢をしやすい・胃や十二指腸に不調が現れやすい・短気で怒りっぽく、批判的で喧嘩っ早くなる・ストレスを受けると怒りの感情をいつまでも引きずる・完璧主義傾向が強まって、他人のミスが許せなくなる・人の欠点が目についてイライラすることが多いという状態が出ます。
ピッタが増えた時は
激しい性質(不眠、暴飲暴食、ねたみ、嫉妬、攻撃)を鎮静するように、昼間の暑い時間帯に外を動き回るのは避ける・消化が良くて水分が多い食べ物をとる・刺激のある辛い食べ物を控える・食べ過ぎないように腹八分目を心がける・胃に負担をかけるアルコールやコーヒーはほどほどに・月光浴や自然あふれる山などへ出かけ、穏やかな時間を大切にしましょう。
③カパ:水と地のエネルギー
細胞、筋肉、骨、精神力などを作り、蓄積する働きと免疫力を支配します。春の季節(眠気、むくみ)。体格はふくよかで大きな目と長いまつ毛、髪も肌もしっとりとつやがあります。穏やかで寛大、愛情深くて粘り強い。落ち着きがあって辛抱強く、着実に物事をやり遂げます。寝ることが大好きです。
カパのバランスが崩れている時
体のむくみ、だるさ、脂浮きが起こりやすい・体重が増えやすい・胸腔や鼻腔に不調が現れやすく鼻炎、口の中が粘る・ストレスを受けると、何も言えなくなったり、内に引きこもる・執着しやすいのでものごとにこだわるようになり、思考が鈍くなって、大ざっぱになる・動くのがおっくうだったり、変化を面倒に感じることがあり、うつ状態になることもあります。
カパが増えた時は
重たい性質(落ち込む、ねたむ、暗くなる、うつ)を鎮静するように、寝過ぎには注意して日中はできるだけ活動的に過ごしましょう・朝は集めのシャワーか入浴をして、体を冷やさないようにする・朝のヨガ、または散歩をする・朝食は軽くするか抜いて、夕食は早い時間に軽めにとる・冷たいもの、油っぽいものを避け、温かくてスパイシーな食べ物をとる・アロマテラピーを楽しむ時間を作りましょう。
乱れて増えたヴァータ、ピッタ、カパを放っておくと、それらはやがて毒素となり、体や心にたまっていき、最終的には病気を引き起こすと考えられています。たまってしまった毒素を浄化してドーシャのバランスを整えることで、もともと備わっている自然治癒力を呼び起こし、病気の治療や予防だけでなく、健康の増進やアンチエイジングの効果をもたらします。
アーユルヴェーダの知恵を生かして毎日をハッピーに、楽しく、美しく、いきいきとお過ごしください。
小説には人生のモデルがある
井原西鶴の『好色一代男』と『好色一代女』を対で選んで、著者は 「幸福」について文学のジャンルから語ることに成功しています。
幸福を論じるのに色とよくに生きた男女の物語を取り上げるのは奇異に思われるかもしれませんが、確信的理由があるそうです。
基本的に小説というのは、一人の男または女の一生を描くもの。人生の浮き沈みを経験しながら、主人公は最後に何かを悟ったり、あるいは悟ったと同時に死んだりします。
作者は、幸福のありようは直接読者に訴えることはなく、教訓は物語の背後に退けます。よって、小説を読んで、確固たる「幸福の秘術」を得ることは難しいでしょう。
しかし、人間は、長きにわたって小説を愛好してきました。それはなぜか?自分も小説に描かれたヒーローやヒロインのように生きてみたいと憧れたり、「こうはなりたくない」という反面教師に仕立てたりしたがるからです。
私たちは、自分の人生がハッピーエンドを迎えるか、アンハッピーエンドととなるか、まだ人生の半ばにいる現時点では知ることができません。わからないがゆえに、理想形としてのモデルを、小説の主人公に見出してきたのです。つまり小説には、生き方のマニュアルはなくとも、具体的な人生のモデルがあるのです。
西鶴のこの二つの物語は、それぞれ放蕩息子の一代記であり、絶世の美女の数奇な人生の回想録です。それらが男女の理想とすべき人生であるかどうかは別として、ここに描かれた人間の営みから、学ぶことはたくさんあるようです。
- 作者: 井原西鶴,バラエティアートワークス
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【復刻本】長田幹彦の「【現代語訳】好色一代男、好色一代女」(『西鶴物語』)?井原西鶴現代語訳集2 (響林社文庫)
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「幸せのメカニズム」のメイン
映画『happy』DVD発売記念上映会&「幸福学」シンポジウム - YouTube
苫米地英人さん『脳の仕組み』(現状維持・コンフォートゾーンなど) - YouTube
前野隆司氏のブログから
依頼を受けて都内某所にて「触り心地の研究」「欲求連鎖分析の研究」「幸福の因子分析の研究」「受動意識仮説の研究」について、全3時間で講演。もともとは、ヒューマンラボのいろいろな学生とともに別々にやって来た研究。
「触り心地の研究」は理工学部時代からやってきた触覚研究の一部。触り心地を因子分析すると安心因子と爽快因子に分かれた、という研究。「欲求連鎖分析の研究」はここにも載っているように、人々の利己的/利他的欲求を考慮して社会システムの構造を分析する手法。「幸福の因子分析の研究」は、幸福に寄与する多くの心的要因をアンケートした結果を因子分析し、幸福に寄与する4つの因子を求めた、という研究。「受動意識仮説の研究」は、意識の機能は無意識に対して受動的であり、現象的意識は幻想である、という仮説。
もともと別々の研究だったものをまとめてみると図のように関連していた(ただし受動意識仮説は図示していない)。それを確認できたという意味で、有意義だった。それから、聴講者の多くはインダストリアルデザイナー。意識が受動的なのは、発想が自分の意志からというよりも無意識から湧き出てくると感じる日常体験と一致するので違和感がないとのこと。なるほど。
幸福の4因子とほかの概念との関係がよくわかりますね。
幸せのメカニズムのメインを扱っているリンク:
4つの要素で幸せはコントロールできる! | 前野隆司「幸せのメカニズム」 | パレオな男
「幸せ」について考えようの感想・レビュー
リンク
読書メーターにおける この本のレビュー集です。
皆さんがどのようにみているか 制約があるため 長くは書けていませんが、
名著による 幸福論なっていると思います。
次回からは各論詳細に入っていこうと思います。
別冊100分de名著「『幸せ』について考えよう」〈共著〉 「哲学の章」
別冊NHK100分de名著 「幸せ」について考えよう
幸福とは、最高の善である。――アリストテレス幸せになりたい。でも幸せではない。どうしたら幸せになれるのか?――有史以来、人間は常にこの難問と向き合ってきた。本書では、文学・経済学・哲学・心理学の4分野から、それぞれ代表となる名著を紹介し、「幸せ」の正体へと迫っていく。『NHK100分de名著』初の別冊シリーズ。[内 容]はじめに 名著から「幸せ」を考える■文学の章 井原西鶴『好色一代男』『好色一代女』(島田雅彦) ―幸せとは、断念ののちの悟りである■経済学の章 アダム・スミス『国富論』(浜矩子) ―幸せとは、人の痛みがわかることである■哲学の章 ヘーゲル『精神現象学』(西研) ―幸せとは、ほんとうを確かめ合い、自分の生を肯定することである■心理学の章 フロイト『精神分析入門』(鈴木晶) ―幸せとは、愛する人が幸せでいることである
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○別冊100分de名著
「幸せ」について考えよう
2014年1月2日に放送された新春スペシャル「100分de幸福論」がムックになりました。
(NHK出版)
別冊100分de名著「『幸せ』について考えよう」〈共著〉 NHK出版2014 5.30
※「哲学の章」を担当しています。
……自分とは個別性に囚われた存在で間違うこともあるが、だからこそそれを自覚してつねに他人と語り合い、ほんとうによいことを確かめ合いながら生きていくということ。そんな経験を重ねて、絶えず自分を新しくしながら、社会のなかでいい仕事をしていくこと。
そんな生き方ができれば、人は自由にもなれるし、同時に幸福にもなれるはずだ……。ヘーゲルの『精神現象学』から導き出される「幸せ」の姿は、このようなものではないでしょうか。(本文より)
リンク:
http://www007.upp.so-net.ne.jp/inuhashi/hyousi2.htm